コラム

第1回 高知で輝く若手医師 Part1 [2013/03/01]

高知大学医学部附属病院
産科婦人科 牛若 昂志先生

Profile
牛若 昂志(うしわか たかし)
平成14年3月滋賀県立守山高等学校卒業
平成21年3月高知大学医学部卒業
平成23年3月高知大学医学部附属病院初期研修修了
平成23年4月高知大学医学部附属病院産科婦人科医員(レジデント)

滋賀県出身。
若々しいルックスから学生に間違えられることもある29歳、2児の父。

自分が頑張れる環境を、自分で見つけて作っていく!!

■医師になろうと思ったきっかけは?
小さい時から人が好きで、人と接する仕事に就きたいと思っていました。高校2年生の時に自然気胸を患い手術をしたのですが、その時にお世話になった外科の先生が、テキパキとしていてとてもカッコよかった。こんな風に人とかかわっていきたいと思い、進路を決めました。それから勉強を始めたので、3年生の時には「このままじゃ厳しい」と言われてしまいました。1年間浪人し、高知大学医学部に入学しました。 香川県に祖父がいるので、高知県を訪れたこともありました。いいところだなぁと思ってやってきて、もう10年になります。

■産婦人科を選んだのはなぜですか?
やはり外科系統に行きたいと思っていましたし、忙しいところで働きたいという気持ちがあったので産婦人科に。研修医2年目の時に1人目の子どもが生まれ、先輩の先生について一緒に取り上げさせてもらったことも大きな決め手となりました。わが子の誕生はとても感動しましたね。お産は昼夜を問いませんし、お母さんと赤ちゃん2つの命を預かる責任があります。大変だとは思いますが、その分やりがいもありますね。 一方で、婦人科の腫瘍の治療にかかわっていきたいという思いがありました。他の腫瘍治療の場合、内科で診断し、外科で手術し、また内科に戻って放射線治療、化学療法を行うのが一般的です。婦人科の場合は診断から手術、術後のケアまで担当します。治癒する場合も、お看取りをする場合も、最後までかかわることができます。

■高知県で医師になったのはなぜですか?
高知大学を卒業し、そのまま高知大学で臨床研修をしました。研修医時代に結婚したというのもありますが、その後も地元に帰る機会があったのに帰らなかったのは、居心地がよかったから。大学病院ということで、県内からいろんな症例が集まってきますし、担当医として臨床経験を積むチャンスもたくさんあります。先輩医師も大勢いるので、わからないことはすぐに聞けるという学びやすい環境もあります。

■高知県の魅力はどんなところですか?
仕事でいうと、風通しのよさです。高知県は産婦人科医会と産婦人科学会が親密な関係を保っているので、医師同士のつながりも深く、全体がアットホーム。緊急搬送など、お互いの顔が見えているので連携もうまくいきます。 また、昨年は早産が多発したことから、すぐに県が動いて細菌培養や頸管長測定の費用を負担してくれることになりました。症状があるときに検査をすることで、防止策につながっていけばと思います。県と病院が一体となって医療を支えあっているからこそ、素早い対応ができたのだと思います。これも働きやすい環境の一つですね。 個人的には、魚と酒がおいしいところが何よりの魅力です。出身地の滋賀県には海がないので、魚のおいしさには感動しました。あったかくて住みやすいところも気に入っています。

■今後はどのような医師を目指していますか?
医師になっても「人が好き」という思いは変わりません。研修時代から病棟が好きで、患者さんに何かあったらすぐ行く、看護師さんが困っていたらすぐにサポートできるよう、時間があれば病棟に詰めていました。今もできるだけ患者さんのそばに行って話しをするようにしています。患者さんの気持ちに寄り添い、治療が終わっても頼りにされる医師になりたいです。
今後は、婦人科腫瘍の専門に進みたいと思っています。大学病院は専門の指導医がいますし、キャリアアップのサポートがしっかりしているので安心です。県(高知医療再生機構)からも学会費用の補助など、手厚い支援をいただいています。再来年には専門医取得予定なので、その後も研鑽を積み、キャリアアップをしていきたいと思っています。

■医学生・研修医のみなさんへ
研修病院について考えることも多いと思います。ですが、やはり何をどう学ぶかは自分次第。2年間は、たくさんの人と出会い、いろんなことを学べるチャンスです。それはどこにいても変わらないと思います。自分が頑張れる環境を、自分で見つけて作っていくことです。 私は高知大学に残って研修し、入局しました。ここで教えていただいたことがそのまま生かせる環境で、先輩方の指導のもと、4年目の医師としてはレベルの高い手術にも携わっています。これまでも、これからも、自分を磨ける職場だと思います。 産婦人科医が少ない時代、みなさんの力を待っています!

最後になりますが、僕の所属する高知大学産婦人科医局は10年目までの若手が 中心となって働いています。
そういった環境では症例も多く経験でき、また同世 代の仲間も多く楽しく仕事が出来ます。
高知の産婦人科を一緒に支える仲間を待 っています。興味がある方はいつでも連絡下さい。

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