センター長挨拶
高知地域医療支援センター長就任にあたって
本年4月から高知地域医療支援センターのセンター長を拝命しました藤枝幹也です。 自己紹介から始めさせていただきます。高知医科大学(現 高知大学医学部)の1期生として1984年に卒業してから小児科医として、2012年から本年3月末まで同医学部小児思春期医学の教授として高知県小児医療の維持、充実のために微力ですが努力をしてきました。現在はありませんが県立宿毛病院小児科で一人医長として勤務させていただいた経験もあり、地域医療に携わる困難さと基幹病院とのパイプの重要性を認識しております。 当センターは「高知の地域医療推進のために」をスローガンに設立されたために、若手医師がサブスペシャルティを取得するまでのキャリア形成支援として学生教育から研修医教育、そして専攻医教育を連続的に推進しております。同時に、個々の医師が目指すライフスタイルに沿うような形での研修システム構築も必須条件として捉えております。さらに、地域医療に従事してくださる医師の継続的な専門性向上も重要ミッションと認識しております。これらの目的達成のために、県内のすべての医療機関、大学など基礎医学を含めた教育機関、医学生、研修医、専攻医、専門医、指導医、および医療スタッフが地域において必要とされる医療を確保するためにどのような医師を育成していくかを共に考え、実行に移していく必要があると考えております。 私は恩師や諸先輩から、折に触れて以下のことを教えられました。高知医科大学の建学の精神は「敬天愛人」「真理の探究」でありその意は自然の摂理敬い、常に謙虚であり、個々の人間を大切にする大学人であることを目指しつつ、人間とその病態の中にある真理を見出すことであること。その後、建学の精神を礎に高知大学医学部の基本理念が、「人間性豊かな医療人づくり」「地域医療に密着した学風づくり」に展開されたこと、です。私自身が、上記の精神、理念を咀嚼し再確認した上で、県内における専門研修の質向上のために何が足りないか、何を是正していくべきかを真摯に考え、刷新していきたいと考えています。 当センターは「高知の地域医療推進のために」にコーディネート役を行っておりますが、地域医療の更なる発展のためにオール高知体制で医師確保と若手医師支援、および専門性スキルアップを推進していきたいと考えております。県内すべての医療関係者の皆様には、今まで同様、ご協力、ご支援を賜りますことを何卒、宜しくお願い申し上げます。
高知地域医療支援センター
センター長 藤枝 幹也